
ガスコンロにカバーをかけ、火を使わない生活を始めてから、早くも10年が経ちました。
当初は「こんなこと本当にできるのだろうか」と、恐る恐るのスタート
ガスコンロを使わない場合、その上にどうやって物を置けばよいの?と、そんなことも分からず悩んでいたところ、「コンロカバー」なるものを発見

コンロカバーの存在すら知らなかった・・・
しかし、いざ購入しようとすると、比較的高価でサイズも大きく、もし自宅のコンロに合わなかった場合の返品も手間がかかるため、なかなか決断できませんでした。
今思い返すと、このカバーを購入することが、火のない生活を始める上で一番のハードルだったような・・・
こちらを使用中⇩
コンロを使わなくなったきっかけ
きっかけは、戸建てからマンションへの引っ越しでした。
以前よりコンパクトになったキッチンで、火を使いながらすぐ隣で作業することに怖さを感じてしまったのがはじまり
さらに、グリルで魚を焼いた後の匂いが部屋に充満してしまうことも悩みの種でした。
戸建てと比べて気密性の高いマンションは魚の匂いがなかなか消えない・・・
賃貸住宅のため、備え付けのガスコンロ(グリル付き)を自分でIHクッキングヒーターに取り替えることは不可。
そこで、火を使わずに調理し、魚の匂いの問題も解決したいと考え、色々と検討することに
その結果、ガスコンロにカバーを取り付け、その上に(パナソニックの)『けむらん亭』と、以前は使うたびに戸棚から出し入れしていた(シャープの)『ホットクック』を常に置いてみることにしました。
加えて、「今のうちから火を使わない生活に慣れておけば、将来年齢を重ねても安全に長く料理を続けられるだろう」と考えたことも、ガスコンロの使用をやめる決断を後押しすることになりました。
調理方法の変化について
最初の頃は、コンロカバーを開け閉めしてフライパンで調理することもありました。
しかし最近では、ほとんどの料理が『ホットクック』、『けむらん亭』、『ヘルシオ』、そしてトースターで調理できるため、フライパンを直火にかけることは全くなくなりました。
フライパンを使うような料理の場合は、取っ手を外してフライパンごと『ヘルシオ』に入れて調理しています。
フライパンは、取っ手のとれるフライパンの中でも、比較的安価なサーモス社の『デュラブルシリーズ』を現在は利用中
サーモス デュラブルシリーズ 取っ手の取れるフライパン 20cm



中華の炒め物は、やっぱり直火フライパンの方が美味しいかな
置き場所の課題と工夫|調理家電は場所を取るのがデメリット
火を使わない暮らしでは様々な調理家電が活躍しますが、その置き場所が悩みの種!
この話をすると、よく話題になるのが、調理家電の置き場所と、「お弁当作りはどうするのか?」ということ



どうやって置いてるの?



無理やり



卵焼きとかどうするの?



無理やり・・・
正直なところ、限られたスペースで工夫してなんとか場所を作っている、というのが実情
わが家でも、やはり調理家電の置き場所の確保が一番の問題でした。
逆に言えば、場所がないからこそ必死に工夫したのかも
まず最初に取り組んだのは、ガスコンロを覆うためのカバーを探すこと
今となっては開閉式でなくても良かったと思いますが、当時は火を使わない生活に完全に移行できるか自信がなかったため、いざという時にガスコンロも使えるように開閉式を選びました。(※選んだのは、池永鉄工の幅60cm用コンロカバー)
しかし、選んだカバーの幅は60cmで、これだけでは『けむらん亭』と『ホットクック』を同時に安全に使うにはスペースが足りません。
2つの調理家電をカバーの上に乗せること自体は可能ですが、調理時にはそれぞれ安全な間隔を空ける必要があり、同時に使うとカバーの幅からはみ出してしまいます。
そこで、コンロカバーの両側に、発泡スチロールと木材で自作した補助台を設置することに。
『けむらん亭』の右側の脚を乗せるための木材は、コンロカバーの右横に固定
一方、『ホットクック』は、普段はコンロカバーの上に置いておき、調理する時だけ5cmほど左にずらして使います。
この際、『ホットクック』の一部がカバーからはみ出して少し不安定になるため、カバーの左横に、カバーと同じ高さに揃えた発泡スチロールの台を置いて支えています。
ホットクック側の補助台を軽量な発泡スチロールにしたのは、移動させやすくするため
この発泡スチロールの台は、『ホットクック』を使わない時は立てかけて、流し台の隅に収納しています。
材料の発泡スチロールは、ちょうど良いサイズがホームセンターで見つかり、木材は希望の大きさにカットしてもらって購入しました。
メタルラックの活用について
その他の調理家電は、アイリスオーヤマのメタルラックにまとめて置いています。
サイズは幅91cm×奥行き46cm×高さ120cmで、棚板4枚に加えてスライド式の棚板も1枚追加して組み立てました。 (これはセットになっている商品ではなく、パーツを一つずつ選んで購入しました。)
このメタルラックを選んだのも、インテリアや好みを優先したわけではなく、設置したい場所のサイズに合うものを探した結果、これが見つかった(あるいは、これしか選択肢がなかった)という経緯です。



これしかなかった
しかし、実際に使ってみると非常に使い勝手が良く、とても重宝しています。
特に、棚の高さを自分の使いやすいように自由に調節できる点がGood
ただし、メタルラックの棚板は隙間があるため、安定して家電を置けるように、各棚に耐熱ボードを敷いてから家電を設置しています。
また、このメタルラックには、通常の棚板に加えて、スライド式の棚板も1枚追加して組み立てました。
スライド棚は普段は奥に収納しておき、調理などで一時的に作業スペースが必要になった時に引き出して使っています。



これがとても便利!
場所がないから、縦型トースターを利用|お弁当にも便利
限られたキッチンスペースに置くため、細長い(縦型の)オーブントースターを使用中
「オーブントースターは他の調理家電で代用できるのでは?」と聞かれることもよくあります。
確かに、『ヘルシオ』や『けむらん亭』でもパンを焼くことはできますが、朝食のパン一枚やちょっとした調理には大げさになっちゃうんですよね。
パンをサッと焼いたり、目玉焼きやソーセージを短時間で手軽に調理したりしたい時には、やはりオーブントースターが便利
オーブントースターがあるとお弁当作りの効率が格段に上がりますし、家族が「ちょっとパンを焼く」「ソーセージを焼く」といった簡単な調理に気軽に参加してくれる頻度も高くなるように感じます。
しかし、一般的な横型のオーブントースターでは、『ヘルシオ』の隣に置くにはスペースが足りません。
そこで、設置場所のサイズを測り、置けるものを必死で探した結果、縦型のオーブントースターを発見!(※具体的には、ツインバード社のTS-D037PB)
一般的な横型トースターに比べて価格が高めだったので少し迷いましたが、スペース的にこれしか置けなかったため、購入



これしか置けないないので・・・
結果的に、購入してから10年間、毎日使っていますが故障もなく、活躍してくれているので大満足!
さらに、このトースターの上に(高木金属工業の)目玉焼きプレートを置いておくことで、家族が自分で手軽に目玉焼きなどを作れるようにしています。
きのぽは、このプレートを使ってお弁当用の卵焼きや朝食のオムレツも作っています。
(アスベルのワンプッシュ式のような)油引きと一緒に使うと、さらに手早く調理できて、さらに便利!



めちゃ便利
火を使わない生活のメリットは、キッチンが汚れにくいこと
調理のほとんどを密閉された調理家電で行うようになったため、キッチンがほとんど汚れなくなったのが、この生活スタイルにおける最大のメリット
また、夏の暑い日でも、調理家電のスイッチを入れれば、あとはおまかせ
キッチンにずっと立っている必要がなくなり、調理中の不快感が大幅に軽減されました。
火を使わないため、材料を調理家電にセットした後は、安心して他の作業に取り掛かれるのも大きな利点です。
調理家電、誰にでも合うわけじゃない?家族に勧めて分かった向き不向き
これらの調理家電をとても便利に使っているため、実家や親戚、友人からも使い方や感想などをよく聞かれます。
話してみたり、勧めてみたりして分かったのですが、やはり性格によって、合う・合わないがあるようです。
けむらん亭:掃除の手間を減らせば、高齢者にも好評
調理家電の中でも、『けむらん亭』は、年齢を問わず大好評
ただし、後片付けの手間を減らす工夫(掃除の手間を最小限にする使い方を最初にしっかり伝えること)が、気に入ってもらうための重要なポイント!
けむらん亭のお手入れを楽にする工夫については、よろしければこちらをご覧ください。
実家でもこちらの便利グッズをセットして使用中


掃除の手間さえクリアできれば、操作は比較的シンプルで、大きなオーブントースターのような感覚で使えます。
毎回説明書を読まなくても直感的に使えるためか、実家の両親も抵抗なく使ってくれています。
ホットクック:便利だけど「最初の説明書」が壁に?
次に『ホットクック』ですが、これは親戚の間では非常に評判が良かったものの、説明書を読むのが嫌いなうちの両親は、残念ながら使いこなす前に諦めてしまいました。
操作自体は複雑ではないのですが、最初にメニュー番号などを確認するために説明書を読む必要があります。



そこで投げ出してしまいました・・・
年齢関係なく、説明書を読むことに抵抗がない方には、とても便利で好評なようです。
ヘルシオ:多機能だが、手入れと「説明書」がネックになることも
『ヘルシオ』は、水蒸気で調理するため、使用後に水タンクの手入れや庫内の水滴を拭き取る作業が必要です。
この手入れを面倒だと感じなければ、とても便利な調理家電だと思います。
また、多機能であるがゆえに、最初に説明書を読んでおかないと、「高価な電子レンジ」になってしまう可能性も・・・
【まとめ】向き不向きは「説明書」と「手入れ」が鍵?
まわりとの会話から、「最初に説明書を読み込む必要があるか」「使用後の手入れが簡単か」という点が、調理家電を受け入れられるかどうかの大きな分かれ目になるのかもしれないと感じました。
調理家電を使う上で、最低限の説明書を読むことはどうしても必要になります。
しかし、お手入れの手間に関しては、工夫次第で大幅に軽減することが可能
もし調理家電に興味はあるけれどお手入れが心配、という方がいらっしゃいましたら、よろしければ、お手入れを楽にする工夫についてまとめたこちらの記事も、ぜひご覧ください。



