カフェインレス、デカフェ、ディカフェってどうちがうの？カフェインレスコーヒーの選び方

「カフェインレスコーヒー」という言葉、よく聞きますよね。でも、実際には「カフェインフリー」や「デカフェ」など、似たような言葉がたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか？

今回は、そんなカフェインレスコーヒーについて、選び方から美味しい飲み方まで、お伝えします。

そもそも、カフェインレスコーヒーとは、コーヒー豆からカフェインを除去したコーヒーのことです。

カフェインは、コーヒーの苦味や覚醒作用のもととなる成分ですが、夜眠れない方や、妊娠中の方など、カフェインを控えたい人にとっては、カフェインレスは嬉しい存在ですよね。

これらの言葉、よく似ていますが、厳密には少し意味が異なります。

実は、これら3つの言葉は、カフェイン除去のコーヒーに対して、ほぼ同じ意味で使われることが多いです。ただし、厳密に言うとカフェインが0というわけではなく、微量が残っている場合が殆どです。

ちょっとややこしいのがカフェインフリーで、カフェインが除去されたもの（微量のカフェインを含む）だけでなく、もともとカフェインが含まれていない、水やハーブティー等の宣伝にも、ノンカフェインの同義語としてよく使用されています。

完全にカフェインを避けたい場合は、成分表示でカフェイン量が「0mg」と記載されているものを選びましょう。

カフェインレスコーヒーを作るには、いくつかの方法があります。

有機溶媒法: 有機溶媒を使ってカフェインを抽出する方法です。古くから使われていますが、有機溶剤が残留する可能性がある点がデメリットです。
水抽出法: 高温の水でカフェインを抽出し、冷却することで結晶化させる方法です。安全性が高いですが、コーヒーの風味を損なう可能性があります。
二酸化炭素超臨界抽出法: 二酸化炭素を高温高圧の状態にして、カフェインを抽出する方法です。風味を損なわずにカフェインを除去できるため、近年最も注目されている方法です。

きのぽ

スタバのディカフェは二酸化炭素抽出法、タリーズのディカフェはマウンテンウォーター製法

カフェインレスコーヒーを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

風味: カフェインの除去方法によって、コーヒーの風味は大きく変わります。二酸化炭素超臨界抽出法で作られたものは、通常のコーヒーに近い風味を楽しめることが多いです。
価格: 有機溶媒法で作ったものが比較的安価ですが、風味にこだわるなら、二酸化炭素超臨界抽出法で作られたものを選ぶと良いでしょう。
カフェイン含有量: 完全にカフェインを避けたい場合は、成分表示でカフェイン量が「0mg」と記載されているものを選びましょう。カフェイン除去では難しいため、元々の含有率が０のたんぽぽコーヒーなど代替品を探すことになります。
産地や焙煎度: カフェインレスコーヒーも、通常のコーヒーと同様に、産地や焙煎度によって味が異なります。

睡眠の質向上: 夜カフェインを摂取すると、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めてしまったりすることがあります。カフェインレスコーヒーなら、そんな心配が軽減されます。
健康への配慮: 妊娠中の方や、心臓に持病がある方など、カフェインを控える必要がある方でも、カフェインレスコーヒーなら、コーヒータイムを満喫できます。
集中力アップ: カフェインには、集中力を高める効果もありますが、過剰摂取は逆に集中力を低下させることがあります。カフェインレスコーヒーなら、穏やかに集中力を高めることができます。

カフェインレスコーヒーだからといって、味わいを犠牲にする必要はありません。通常のコーヒーと同様に、多様なアレンジでコーヒータイムを豊かにできます。

カフェインレスコーヒーは、風味も豊かで、様々な楽しみ方がある飲み物です。ぜひ、あなたに合ったカフェインレスコーヒーを見つけて、豊かなコーヒーライフを送ってみてください。