亥の子餅(いのこもち)ってご存知ですか。
旧暦の亥の月(現在の11月)、最初の亥の日の亥の刻に、イノシシの子のようなカタチをした「亥の子餅」を食べると、万病から逃れると言われています。
京都市文化市民局文化財保護課ホームページより
https://kyo-tsunagu.city.kyoto.lg.jp/gyoji/tsunagu300/9-11/inoko/
2024年の亥の日は11月7日
茶道のお稽古をしていると、炉開きのお稽古の際に、亥の子餅をいただきます。
釜から立ち上る湯気を眺めながら、亥の子餅をいただくと、「もう冬か。一年が過ぎるのは早いなぁ・・。」としみじみ
お茶のお稽古は辞めてしまったのですが、それでも11月になると「ああ、亥の子餅の季節か〜」」と、懐かしく思い出したりします。
今年は仙太郎さんの亥の子餅
茶道のお稽古を辞めてからも、毎年11月には亥の子餅を買ってきてお家でいただきます。
今年は仙太郎さんの亥の子餅を買ってきました。
以前はバラ売りもあったのですが、今年の亥の子餅の販売は、6個入りの箱入りのみでした。(918円税込)
残念!
亥の子餅は11月の亥の日頃しか販売されておらず、お店によって、いのししの形や色が違っていて、どれも個性があって、見ていて楽しいんですよね。
できれば、いろんなお店の亥の子餅を買って、食べ比べしたいのでバラで買えるとうれしいのですが・・・
そうは言っても、仙太郎さんは、他のお店よりお値段を控えめにしてくださっているので、箱入りでも仕方ないですね。
仙太郎さんの亥の子餅はてんさい糖を使用しているためか、自然な甘さで、体に優しい感じがします。
材料もてんさい糖と小豆ともち米と超シンプル
お値段も他の和菓子屋さんより控えめかな?
おはぎが有名ですが、季節の和菓子もおすすめ!
うちは家族みんなが仙太郎さんの大ファンです。
仙太郎さんの和菓子は、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、兵庫にある各店舗と、オンラインで購入できます。
詳しくは仙太郎さんのホームページで
https://www.sentaro.co.jp
せっかく買ってきた亥の子餅、本当はおいしいお抹茶とともにいただきたいのですが、お抹茶といえば、お茶界のエスプレッソ、カフェインが・・・
でも、せめてやっぱり日本茶でいただきたい!
こちらのディカフェ緑茶をお供にすることに
抹茶の奥深い風味とは異なりますが、ディカフェで緑茶が飲めるだけで嬉しい!
ちなみに亥の刻は、午後9~11時
遅すぎ・・・
亥の日イブに食べてみた
6個入のため、亥の日前日から食べ始めることに
いっぱいあるし
求肥も柔らかくて、餡もしっとりとしていておいしい!
明日を待たずに食べ始めてよかった!
甘さもしっかりと甘いけど、やさしい甘さで、ほっとする感じです。
大きさも、最近のどんどんと巨大化していくお菓子たちの中では、小ぶりで理想的
仙太郎さんの亥の子餅にしてよかったぁ
ディカフェの緑茶も、亥の子餅の優しい甘さを引き立ててくれて、いい感じ
予行演習をしたので、明日はばっちり
店頭に亥の子餅が出てきたら、衣替え
亥の子餅をいただくと、今年もあと少しだなぁと感じます。
わが家では、この頃から布団を冬用に変えたり、コートなどの準備をして衣替えをして冬支度を始めます。
ヒーターの用意もしますね。
ちょっとだけ平安気分?
冬支度って、ちょっと億劫で面倒に感じることもあるのですが、亥の子餅とセットにしておくと、『しょうがないな〜』と思いながらも、やるのが当然みたいに自分にプレッシャーを掛けられるんですよね。
亥の子餅というおやつのご褒美もあるし。
源氏物語にも出てくる亥の子餅
「源氏物語」では、亥の子餅が登場する場面があります。
その夜さり亥の子餅参らせたり。かかる御思ひのほどなれば、ことことしきさまにはあらで、こなたばかりに、をかしげなる檜破籠などばかりを、色々にて参れる
光源氏と紫上の結婚2日目あたりに出てきます。
惟光が亥の子餅の用意にも大活躍!
書籍や漫画で『源氏物語』を読む時に、ちょっとだけ注意をして見てみると、面白い発見がありますよ。
手作りの亥の子餅に挑戦?
亥の子餅は、関西地方で特に人気があるようです。
この時期、関西の和菓子屋さんに行くと、必ずと言っていいほど見かけますが、関東ではそうでもないような・・・
亥の子餅にあまり馴染みのない地域の方もいらっしゃるかもしれませんね。
亥の子餅を売っているのを見たこと無いけど、無病息災を願って、亥の子餅を食べてみたい!という方は、ご自宅で作ってみるのはいかがでしょうか
こちらのレシピなら、無病息災を願いながら、簡単に亥の子餅が楽しめますよ。
前原製粉株式会社 亥の子餅レシピ
より本格的に求肥から作りたいときは、NHKのグレーテルのかまどのレシピもおすすめ
グレーテルのかまど亥の子餅レシピ
季節行事を取り入れて、つらい季節を乗り切ろう
暑い夏も大変ですが、寒い冬もつらいですよね。
四季の移り変わりは美しいものですが、体には負担が・・・
季節の行事を取り入れて、少しでも生活を楽しみたいものです。
亥の子餅を食べて頑張ろう・・・